コラム COLUMN
くさの動物病院 健康通信9 血圧測定はなぜ必要?
くさの動物病院 健康通信9
🐶🐱 血圧測定はなぜ必要?
「ワンちゃんや猫ちゃんにも血圧ってあるの?」
もちろん、ワンちゃんや猫ちゃんにも血圧があります。
人と同じように、血圧が高くなる「高血圧」が起こることがあります。
しかも、高血圧は外から見ただけでは分かりにくく、 元気そうに見えても血圧が高いことがあります。
だからこそ、健康診断で血圧を確認することが大切です。
🩺 血圧が高いと何が起こるの?
血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、さまざまな臓器に影響することがあります。
特に注意したいのが、
👁 目
網膜などに障害が起こり、視力に影響することがあります。
🫘 腎臓
腎臓に負担がかかり、腎臓の病気との関係もあります。
❤️ 心臓
心臓に負担がかかり、心臓の構造や働きに影響することがあります。
🧠 脳
重度の高血圧では、神経症状などが見られることがあります。
高血圧によるこうした臓器への影響は「標的臓器障害」と呼ばれます。
🐱 特に猫ちゃんは血圧に注意
猫ちゃんでは、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症などに伴って高血圧が起こることがあります。
また、猫ちゃんは病気を隠す傾向があるため、
「元気そうだから大丈夫」
と思っていても、体の中では変化が起きている場合があります。
特にシニアの猫ちゃんでは、血液検査や尿検査だけでなく、血圧も含めて健康状態を確認することが重要です。
🐶 ワンちゃんにも高血圧はあります
ワンちゃんでも高血圧が起こることがあります。
特に、
- 腎臓の病気
- ホルモンの病気
- 心臓や血管に関係する病気
- その他の基礎疾患
などがある場合には、血圧を確認することがあります。
また、健康診断の一環として血圧を測定することで、その子の普段の血圧を知っておくことにもつながります。
👀 こんな変化があったら要注意
高血圧は症状が分かりにくいことがありますが、
□ 急に見えにくそうになった □ 物にぶつかるようになった □ 目の様子がおかしい □ ふらつく □ 急に元気がなくなった □ けいれんなどの神経症状がある
といった変化が見られた場合には、早めに動物病院へご相談ください。
特に突然見えなくなったように見える場合は、早めの診察が重要です。
📏 血圧はどうやって測るの?
ワンちゃんや猫ちゃんの血圧は、専用の血圧計を使って測定します。
人のように腕に血圧計を巻く方法と似ていますが、前足や後ろ足、尾などに適切なサイズのカフを装着して測定します。
ただし、動物は緊張すると血圧が上がることがあります。
そのため、落ち着いた環境で少し時間を置いてから、複数回測定して状態を確認することが大切です。
🐶🐱 「血圧を測る=高血圧の病気を探す」だけではありません
血圧測定の大切な目的は、
「その子の現在の状態を知ること」
です。
健康なときの血圧を記録しておけば、将来、病気になったときの比較にも役立ちます。
特に、
シニアのワンちゃん・シニアの猫ちゃん 腎臓病のワンちゃん・猫ちゃん ホルモンの病気があるワンちゃん・猫ちゃん
などでは、血圧を確認することが重要になる場合があります。国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)では、慢性腎臓病のワンちゃん・猫ちゃんについて、血圧を評価して病期を細かく把握することを推奨しています。
🩺 血圧だけで健康状態を判断することはできません
血圧測定は大切な検査のひとつですが、血圧だけですべての病気が分かるわけではありません。
血液検査、尿検査、身体検査、必要に応じて心エコーや腹部エコーなどを組み合わせて、総合的に健康状態を確認します。
🐾 大切な家族の健康を守るために
血圧は、外から見ただけでは分からないことがあります。
だからこそ、
「元気なうちから血圧を知っておく」
ことが健康管理につながります。
特にシニア期や持病のあるワンちゃん・猫ちゃんでは、血圧測定について獣医師に相談してみましょう。
🏥 くさの動物病院
八潮市新町170
最近の投稿
- くさの動物病院 健康通信9 血圧測定はなぜ必要?
- くさの動物病院 健康通信8 レントゲン検査でわかること
- 7くさの動物病院 健康通信7 便検査で何がわかる?
- くさの動物病院 健康通信6 尿検査で何がわかる?
- くさの動物病院 健康通信5 健康診断の血液検査で何がわかる?
