コラム COLUMN
【猫の心臓病】猫がかかりやすい心臓病の種類と症状とは?~おうちで気を付ける5つのポイント~
こんにちは。
八潮市のくさの動物病院です。
「食欲がない」「呼吸があらい」
愛猫にこのような症状があるときは、もしかすると心臓病かもしれません。
近年は猫の寿命が延びて、心臓病が増加しています。
猫が一番かかりやすい心臓の病気は、肥大型心筋症。
ある日突然症状が出て、命に関わることもある病気です。
今回は、猫の肥大型心筋症に注目して、その症状と治療法、おうちでのケアについてお話しします。
猫の肥大型心筋症~その症状と治療法とは~
猫の心臓病は初期に発見することが難しく、症状が出て気付いたときには、既に病気が進行していることもあります。
表面上は普段と変わりなく過ごしていても、ゆっくりと病状が進んでいることも。
早期発見には、定期的な健康診断が重要です。
●症状
猫の肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなる病気です。
初期症状はほとんどありません。
少しずつ「元気がない」「咳をする」「食欲がない」などの症状がみられるようになります。
肥大型心筋症になると、心臓の血液を送り出すポンプ機能が弱くなり、血液がうまく全身を巡れなくなります。
血液中でうまく酸素を運べないことで、疲れやすさが表れ、じっとしていることが多くなるのです。
進行すると、肺や胸に水がたまり、呼吸がしづらくなります。
さらに、心臓内で血栓(血のかたまり)ができやすくなり、身体の細い血管に詰まると血液の流れがストップすることも。
強い痛みや麻痺、肉球の冷感、呼吸困難などを急に起こします。
血栓が詰まる場所は後ろ足が多く、突然動けなくなり病気に気付くこともあるのです。
●治療法
残念ながら、肥大型心筋症を一度発症すると完治は難しいといわれています。
利尿剤で肺や胸にたまった水を出す、血液をサラサラにする、心臓をサポートするなど症状に合わせた対症療法がおもな治療です。
愛猫が肥大型心筋症になったら~おうちで気を付ける5つのこと~
症状を悪化させないように、注意したいことをご紹介します。
- 【食事】適切な塩分量を与えましょう。
- 【体重管理】食事の量と体重測定で、適切な体重を維持します。
- 【お薬】処方されたお薬をしっかり飲めるよう工夫しましょう。
- 【室温調節】暑すぎず、寒すぎない室温を維持し、急激な温度変化に注意します。
- 【安静】静かな環境でゆっくり過ごしましょう。
- 【緊急時の対策】かかりつけの獣医師に緊急時の対応を相談しましょう。
肥大型心筋症の予防は難しいといわれています。
定期的な健康診断が、病気の早期発見・早期治療につながることを心に留めておきましょう。
猫や犬の健康管理には、年1回以上の獣医師による健康診断が推奨されています。
(参照:農林水産省「動物の疾病等に係る措置に関する事項」より)
くさの動物病院では、病気の早期発見につとめ、何が一番おうちの子によいのか、飼い主様と相談しながら治療をすすめていきます。
越谷・草加・三郷からのアクセスも便利です。
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