コラム COLUMN
【フィラリア予防】なぜ必要?フィラリアの予防の種類やシーズンは?
こんにちは。
八潮市のくさの動物病院です。
フィラリアは犬糸状虫とも呼ばれ、白くて細長いそうめんのような形状をしており、犬・猫に寄生します。
気付かずに放置すると、愛犬や愛猫の寿命を縮めてしまう病気です。
あらゆる場所に生息する蚊を媒介としているので、すべての犬・猫に感染のリスクがあり、室内飼育だからといって安心はできません。
ですが、たとえ感染しても、フィラリア症は予防薬で重症化することを回避することができます。
今回は、犬のフィラリア症についてお話しします。
フィラリアは、蚊を介して感染します。
感染してから約6か月間かけて犬の体内で成長し、フィラリアの幼虫が成虫になると、犬の心臓や肺動脈に寄生します。
感染後すぐは無症状ですが、しだいに次のような症状が出てきます。
- 軽い咳がでる
- 呼吸が浅く速くなる
- 食欲がなくなる
- 運動を嫌がる
- 運動後に失神する
- 心臓が肥大する
- 腹水でお腹が大きくなる
- 貧血になる
- 血尿がでる
●飲み薬・滴下剤
お薬の効果があるのは、フィラリアの幼虫が成長する前です。
成虫になって、心臓や肺動脈に寄生してからでは、効果が期待できないこともあります。
時期を逃さないよう、蚊の発生するシーズンの1ヵ月後まで1ヶ月に1回、忘れずにお薬を投与しましょう。
●フィラリア予防の注射
1回の接種で1年間、効き目が持続します。
飲み忘れの心配がないメリットはありますが、副作用が飲み薬よりも強いため、接種できない場合もあります。
※事前のフィラリア検査が必要です
いずれのフィラリア予防薬も、使用する前は必ず動物病院で、事前検査を受けましょう。
既にフィラリア症に感染している場合、予防薬の投与でショック症状を起こすリスクがあるためです。
蚊が活動する季節である、春先から冬までの期間に予防をします。
蚊の活動時期は地域差があり、また近年の温暖化で冬でも暖かいときがあるため、予防をやめる時期は獣医師に相談するとよいでしょう。
1980年の犬の平均死亡年齢は、約3~4歳と短命でした。
現在は、約15歳と長寿になっています。
1980年代初めの主な死亡原因は、フィラリアなどの感染症や交通事故で、「獣医学の進歩」「ワクチンや室内飼いの普及」「飼い主様の意識の変化」の影響で寿命が延びたと考えられています。
(参照:東京都家庭動物愛護協会会長 須田沖夫 「家庭動物(犬猫)の高齢化対策」より)
愛犬の命を守るために、毎年忘れずにフィラリア症を予防しましょう。
くさの動物病院では、フィラリア予防薬にクッキータイプ、チュアブルタイプ、錠剤タイプ、滴下剤タイプ、注射タイプをご用意しています。
飼い主様のご希望や愛犬の体質、好みに合わせてお選びいただけます。
越谷・草加・三郷からのアクセスも便利です。
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